今回の工事内容
玄関の外階段に手すりを取り付け、安全に上り下りできるようにすることが目的でした。しかし、階段のすぐ横に宅配ボックスがあり、通常の手すりを設置すると宅配ボックスが使用できなくなる問題がありました。
そこで、解決策として**「遮断式(跳ね上げ式)の手すり」**をご提案しました。この手すりなら、使用しないときに跳ね上げることで宅配ボックスの扉を開けるスペースを確保できます。手すりとしての機能を保ちつつ、邪魔にならない工夫がポイントです。
遮断式手すりの選定理由
手すりの設置方法について、まずは現場の状況に合わせた案をいくつか検討しました。そのひとつが、「宅配ボックスの扉の両脇に手すりを設置する」方法です。この方法なら、扉の開閉スペースを確保しつつ、手すりを設置できます。
しかし、この案には安全性の課題がありました。手すりが連続していないため、途中で手を離して掴み直す必要があり、利用者にとってはバランスを崩す危険性がありました。
そこで、安全性を最優先し、「遮断式(跳ね上げ式)の手すり」を採用しました。この手すりなら、宅配ボックスの扉を開けるときは跳ね上げてスペースを確保し、普段はしっかり固定して使えるため、手すりから手を離すことなく階段を上り下りできます。
工事について
施工時の一番の課題は、宅配ボックスの扉と干渉しないように柱や跳ね上げ位置を調整することでした。手すりは階段の安全を確保するために必要ですが、宅配ボックスの扉が開かなくなってしまうと、生活の利便性が損なわれてしまいます。
そこで、**現場で細かく位置の調整を行いながら、手すりを適切な位置で跳ね上げられるように設計しました。**扉の開閉スペースを確保しつつ、手すりとしての機能も十分に発揮できるよう、何度も位置や高さを確認しながら作業を進めました。
最終的に、宅配ボックスの扉を開けやすく、宅配物をスムーズに取り出せる位置で手すりを固定し、使い勝手のよい仕上がりとなりました。安全性と利便性を両立させた、快適な玄関まわりになりました。
施工させていただきましてありがとうございました。